Maestro: Bob Woodward

前FRB議長アラン・グリーンスパンの議長就任から2000年くらいまでの活動内容を、FRB内部の視点も含め詳しく記述した本。Financial Markets&Institutionsの授業、あるいはMacroeconomicsの授業でよく取り上げられたFederal Reserveの金融政策が、実際にどんな…

Seeing What's Next

クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」「イノベーションへの解」につづく作品。前二作とメッセージ/コンセプトは一貫していて明確なのだが、それは裏返すと同じことの繰り返しということでもあり、あまり目新しさは感じなかった。 コンセプトのおさ…

イノベーションへの解(「イノベーションのジレンマ」続編)

ハーバードビジネススクールのクリステンセン教授のベストセラー「イノベーションのジレンマ」の続編。これ、もともとInnovator's Dilemmaというタイトルだったのを、洒落っ気を出して邦題を「イノベーションのジレンマ」とかにしたものだから、続編Innovato…

アメリカを創ったベンチャー・キャピタリスト

同級生のIさんに借りていた本、やっと読了。Iさんありがとう。 ハーバードビジネススクールの教授による、アメリカのベンチャー・キャピタリスト35人へのインタビューをまとめた本。アーサー・ロック、ドン・ヴァレンタイン、ユージーン・クライナー、ジョン・…

徹夜はさすがにしないけど、面白かったビジネス書

はてなで「徹夜するほど面白かった小説を教えてください」という質問が注目を集めている。文学部出身の本フェチの僕としては、小説やノンフィクションで徹夜本を挙げだしたらキリが無いし、第一このブログの趣旨に沿っていないので、やめておく。かわりにビ…

「決断力」 羽生善治

現役最強の棋士、羽生四冠の「決断力」を読んだ。将棋は一手一手の決断の勝負、その道を極めた人には、何か決断における極意のようなものが見えているはずだ。はたして、期待にたがわぬ内容だった。シンプルな文章とたとえで、一見軽く読めるが、その含蓄の…

「ウェブ進化論」の感想を読んで

梅田望夫さんの「ウェブ進化論」が売れているらしい。僕はまだ読んでいないが、あまりに多くの人がブログで書評を書いていて、それを読んでいると大体内容がわかる。ていうか、普段から梅田さんのブログを読んでいたから、多分大体カバーされている内容なの…

レクサスとオリーブの木

以前ブログに書いた「The World is Flat」(こちらを参照)の著者、トーマス・フリードマンがそれ以前に書いていた本、「レクサスとオリーブの木」をコーネル同期のTさんから借りて読んだ。有名な本なので知っている人も多いと思うが。 トーマス・フリードマ…

Good to Great

ブラジル・アルゼンチン旅行から帰ってきました。旅行中、フライトの中などで読んだ「Good to Great」について。邦題は「ビジョナリーカンパニー2」だったと思う。ベストセラーになった「Built to Last」(邦題は「ビジョナリーカンパニー」)に対するフィー…

大国の興亡

僕は割と歴史の本が好きなのだが、経済史にはあまり関心を持ったことがなく、強いて言えばバーンスタインの「ゴールド」が印象に残っているくらいだった。だが、このポール・ケネディの「大国の興亡」は、1500年頃のハプスブルク帝国の時代から、現代アメリ…

銃・病原菌・鉄

前から読みたくて、夏休みにやっと読んだ本。 各大陸にはそれぞれ様々な先住民が住んでいたわけだが、なぜヨーロッパ大陸の住民が各大陸を征服できたのか。アフリカにはもっとも古くから人類が存在していたし、アメリカ大陸にはアステカ、インカと大きな帝国…

戦略「脳」を鍛える

何か書評ブログみたいになってますが、Japan Tripの様子は7月に必ず書きますので。現在、長いブログを書く時間的余裕なし。 ボストン・コンサルティング・グループの日本代表、御立さんの本。さらっと読むことができる反面、読み流すだけではまるで意味がな…

フューチャー・イズ・ワイルド

1年間ビジネスの勉強を詰め込まれていたので、何かビジネスに関係のない本を読みたいと思い、日本に帰ってからは江戸川乱歩や中島敦を読んでいた。この本も、直接はビジネスにまったく関係ない。しかし、純粋に知的好奇心を満たしてくれた上に、ビジネスに関…

情報検索のスキル

情報検索力についてあまり自信を持っていないので、強化できれば、と思ったのと、サブタイトルの"未知の問題をどう解くか"に魅かれて読んでみたのだが、情報検索のテクニックというよりも、体系の整理および心構えといった内容だった。 以下簡単にメモ。 ・…

マッキンゼー 戦略の進化

日本へのフライトの中で読んだ本のメモ。印象に残った点のみを。 ・ポーターに代わる新しいモデル MBAで学ぶ戦略論においては、ゲーム理論など新しい概念が導入されてはいるものの、依然としてポーターの5Fモデルが大きな存在感を持っている。しかし、マッキ…

The Goalとトヨタ生産方式

Operationのコースも、明日のFinal Examをもって終了。 プロセスフローの分析によるボトルネックの抽出やフロー改善、適切な在庫の量やオーダーの量、解析ソフトを使った制約条件下での最適ポイントの計算、意思決定ツールを使って、ランダムに変化する変数…