春学期の授業紹介

南米から帰ってきて1週間、読書と惰眠の日々に明け暮れていた(読んだ本:ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」、「Angels&Demons」、陰陽師(漫画)、ダンテの神曲澁澤龍彦「黄金時代」ほか)が、ついに授業がはじまった。


今日から約1週間は、選択した科目を中心にいろいろ見てまわり、最終的にどの授業に登録するかを決定する「Add-Drop」といわれる期間になる。


今日はいきなり4科目。体がまだ授業に慣れていないのできつかった。


・Corporate Governance
経営者が会社を運営していくインセンティブと、Investorのインセンティブとが食い違わないように様々なメカニズムを駆使する、そのメカニズムの長所短所、使い方を学ぶ。チームのプレゼンでライブドアをやれたら面白いかな。


・Applied Economics Theory
ジョンソンスクールを代表するエコノミクスの名物教授、ロバート・フランク教授による授業。最初はこんな質問からはじまった。
「あなたは家を今日$200,000で買ったとする。翌日、あなたの家を含むすべての家の価格が2倍になった。家以外の物価はまったく変わらないものとする。あなたは得をするか、損をするか?」
多くの生徒が「得をする」に手を挙げる。
続いて、「では半額になったとしたらどうか」。今度は、多くの生徒が「損をすする」と考える。しかしロバート・フランクは、「どちらの場合も得をする」とし、その考えを説明する。


そんな感じで、割と身近なテーマを扱いながら、エコノミクス的な考え方、基本姿勢が身につくような授業の進め方となっている。人気が大きすぎて大教室は立ち見まで出る有様だった。


・Intermediate Accounting
Johnsonナンバー1の呼び声も高いネルソン教授の人気授業。財務諸表のいろんな項目をひとつひとつ細かく見ていきながら、アカウンティング情報の理解を深め、粉飾を見抜いたり適正評価をしたりと様々な応用に役立てることができるようになることを目指す。


ありえないくらい分厚いコースパケットと教科書で、先が思いやられる。


・Consumer Behavior
もともとミラノのビジネススクールBocconiで教鞭をとっていたBotti教授によるコンシューマーの振る舞い分析の授業。心理学、社会学民俗学的知識・観点を交えながら、コンシューマーに対する理解を深める、ということで、大変期待して受けてみたのだが、初回はマーケティングリサーチの方法に終始してがっかり。これから面白くなっていってくれればいいのだが・・・